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リースバックとは何かをわかりやすく解説|仕組み・デメリット・後悔しない判断基準
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| 執筆者氏名 | 「お金のトリセツ」編集部 |
|---|---|
| 所属 | セゾンファンデックス |
| 執筆日 | 2026年05月29日 |
目次
「老後資金を確保したいけれど、住み慣れた家からは離れたくない」 「住宅ローンの返済が重く、このまま持ち続けるのが不安だ」 「自宅を現金化したいが、すぐに引っ越すのは難しい事情がある」
——こうした悩みを抱えたとき、選択肢のひとつとして検討されるのがリースバックです。
リースバックを一言でいうと、家を売ってまとまったお金を受け取り、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続ける仕組みです。売却後も引っ越しは不要で、住み慣れた生活環境をそのまま続けられる点が最大の特徴です。
売却前と売却後の変化を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 売却前 | リースバック後 |
| 住まい | 自分の家 | 借りて住む家 |
| 立場 | 所有者 | 借主 |
| 受け取るお金 | なし | 売却代金(一括) |
| 毎月の負担 | 住宅ローン・固定資産税など | 家賃 |
| 所有権 | 自分にある | 買主(リースバック会社)に移る |
| 引っ越し | — | 原則不要 |
ただし、「住み続けられる」という部分だけを見て契約すると、後から後悔につながることがあります。リースバックで後悔する方に共通するのは、売却価格にだけ目が向いて、売却後の家賃負担や契約期間を十分に確認しないまま進めてしまったというパターンです。
大切なのは、リースバックを「良い仕組みか、悪い仕組みか」と一面的に判断しないことです。なぜ住み続けたいのか。売却後の家賃を無理なく払い続けられるのか。何年住み続けたいのか——こうした問いに向き合ったうえで判断することが、後悔しないリースバックにつながります。
この記事では、リースバックの仕組み、メリット・デメリット、リバースモーゲージや不動産担保ローンとの違い、後悔しやすいケース、契約前に確認すべきポイントまでわかりやすく解説します。
リースバックとは?「家を売る」と「家を借りる」を同時に行う仕組み
リースバックとは、自宅を売却したあと、その家を借りて住み続ける仕組みです。「セール・アンド・リースバック」とも呼ばれ、「売る」と「借りる」を組み合わせた取引方法です。
通常の不動産売却では、売買契約が成立すると売主は買主へ家を引き渡し、新しい住まいを探して引っ越しをしなければなりません。一方、リースバックでは、自宅をリースバック会社などに売却すると同時に、その会社と賃貸借契約を結びます。所有権は買主に移りますが、元の所有者は借主として同じ家に住み続けることができます。
たとえば、長年住んできた自宅を2,000万円で売却し、その後は月額家賃を払いながら同じ家で生活を続けるという形です。外から見れば、生活はほとんど変わりません。引っ越しをしないため、近隣の方に売却を知られる機会も比較的少ない傾向があります。通い慣れた病院や買い物先、地域のコミュニティもそのまま維持しやすくなります。
ただし、売却後の立場は大きく変わります。これまでは「家の所有者」でしたが、リースバック後は「借主」になります。固定資産税や都市計画税などの所有者としての負担はなくなる一方で、毎月の家賃を支払う必要があります。リフォームや建て替えも、自分の判断だけでは自由に行うことができなくなります。
リースバックは、単に「家を売っても住める便利な方法」ではありません。自宅を現金化する代わりに所有権を手放し、以後は賃貸として住む方法です。この前提を正しく理解しておくことが、リースバックを検討する第一歩になります。
リースバックが成立するまでの流れ
リースバックは、「自宅を売却する手続き」と「売却後も住み続けるための賃貸借契約」を同時に進めるのが基本です。一般的には次の流れで手続きが進みます。
相談・仮査定
まずはリースバック会社に相談し、仮査定を依頼します。物件の所在地、築年数、広さ、住宅ローン残高、固定資産税額などをもとに、売却価格と家賃の概算が提示されます。この段階ではまだ契約が確定するわけではなく、「自宅をリースバックした場合にどのような条件になるのか」を把握するための段階です。特に重要なのは、売却価格だけでなく家賃も同時に確認することです。売却価格が高く見えても、その分家賃が高くなれば、売却後の生活が苦しくなる可能性があります。
現地調査・本査定
仮査定の内容を見て検討を進めたい場合は、現地調査・本査定に進みます。担当者が実際に物件を確認し、建物の状態、周辺環境、権利関係、住宅ローン残債などを踏まえて正式な条件が提示されます。仮査定と本査定で金額が変わることもあります。建物の劣化状況、再建築の可否、住宅ローン残高などによって売却価格や家賃が調整されるためです。
契約締結
提示された条件に納得できれば、売買契約と賃貸借契約を結びます。売買契約では売却価格・決済日・住宅ローンの完済方法などを、賃貸借契約では売却後の家賃・契約期間・契約形態・更新や再契約の条件・修繕費の負担・退去時の扱いなどを定めます。リースバックで後悔しやすいのは、この契約内容を十分に理解しないまま進めてしまうケースです。
特に、普通借家契約なのか定期借家契約なのかは、今後どれくらい住み続けられるかに直結する重要なポイントです。なお、それぞれの違いについては後ほど詳しく解説します。
売却代金の受け取り・賃貸開始
契約後、決済が完了すると売却代金を受け取ります。住宅ローンが残っている場合は、売却代金でローンを完済し抵当権を抹消するのが一般的です。その後は、契約で定めた日から借主として同じ家に住み続けます。生活環境は大きく変わらなくても、以後は家賃の支払いが始まります。
リースバックでは、売却価格・家賃・契約期間が同時に決まります。売却代金の大きさだけを見て判断すると、「家賃が想定より重かった」「思ったより長く住めなかった」という事態になりかねません。リースバックを検討するときは、売却時点だけでなく、売却後の生活まで含めて考えることが重要です。
リースバックの主なメリット
リースバックには、住み続けながら資金を確保できる仕組みならではのメリットがあります。ただし、メリットは人によって感じ方が異なります。自分が何を優先したいのかを意識しながら確認してみましょう。
引っ越しをしなくてよい
リースバックが選ばれる最大の理由は、家を売っても引っ越さなくてよいことです。通常、自宅を売却すれば新しい住まいを探し、引っ越しの準備をしなければなりません。高齢の方にとっては、住み慣れた家を離れること自体が大きな負担になることがあります。
リースバックであれば、売却後も賃貸として同じ家に住み続けられます。長年付き合いのある近所の方との関係、通い慣れた病院、いつもの買い物先、地域のコミュニティを維持しやすい点は、金額では測れない価値があります。「まとまった資金は必要だが、この家を離れることは避けたい」という方にとって、リースバックは有力な選択肢になります。
まとまった資金を一括で受け取れる
リースバックでは、自宅の売却代金を一括で受け取れるケースが一般的です。受け取った資金は、老後の生活資金、医療費や介護費への備え、住宅ローンの返済、相続対策、住み替え資金など、目的に応じて活用できます。融資ではなく売却代金であるため、借入金のように元本返済が発生しない点も特徴です。
通常の仲介売却では、買主を探すまでに数ヵ月かかることも珍しくありません。リースバックでは、リースバック会社が買主となるため、条件が合えば比較的短期間で資金化しやすい傾向があります。
固定資産税などの保有コストがなくなる
自宅を所有していると、固定資産税や都市計画税が毎年発生します。戸建てであれば屋根や外壁、設備の修繕費も必要になることがあります。マンションの場合も、管理費や修繕積立金の負担があります。リースバックでは、売却によって所有権が買主に移るため、固定資産税などの所有者としての負担はなくなります。不動産価格の下落や災害による資産価値の低下といった所有リスクからも一定程度離れることができます。
ただし、すべての費用負担がなくなるわけではありません。日常使用による軽微な修繕、設備の扱い、原状回復などについては、契約内容によって借主負担になることがあります。契約前に、どの費用を誰が負担するのかを確認しておきましょう。
周囲に売却を知られにくい
通常の仲介売却では、不動産ポータルサイトへの掲載や内見対応などによって近隣の方に売却を知られる可能性があります。一方、リースバックでは外見上の生活がほとんど変わらないため、近所の方に知られる機会は比較的少ない傾向があります。もちろん登記情報を確認すれば所有者の変更を把握することは可能なので完全に秘密にできるわけではありませんが、プライバシーを重視する方にとってはメリットになります。
相続対策・資産整理に活用できる
不動産は、現金と違って分割しにくい資産です。相続人が複数いる場合、自宅の扱いをめぐってトラブルが生じることがあります。リースバックによって生前に自宅を現金化しておけば、相続時に資産を分けやすくなる場合があります。ただし、相続対策として利用する場合は家族の理解が欠かせません。売却後の生活や資産の扱いについて、事前に家族と話し合っておくことが重要です。
リースバックのデメリットと注意点
リースバックには便利な側面がある一方、注意すべき点も多くあります。特に、売却価格・家賃・契約期間の3つは、契約前に必ず理解しておきたいポイントです。
売却価格は市場価格より低くなることが多い
リースバックで後悔しやすいポイントのひとつが、売却価格です。不動産ポータルサイトや近隣の売却事例を見て「このくらいで売れるだろう」と考えていると、リースバック会社から提示された価格が想定より低く感じられることがあります。
これは、リースバックの査定が通常の仲介売却とは異なる考え方で行われるためです。通常の仲介売却では居住目的の個人買主を探し、市場価格に近い金額での売却を目指します。一方、リースバックではリースバック会社が物件を買い取り、以後も元所有者に賃貸として貸し続けます。将来の価格下落リスク、維持管理コスト、空室リスク、再販売リスクなどを見込んで査定するため、売却価格は市場価格より低くなりやすい傾向があります。一般的には仲介売却での市場価格の70〜80%程度になるケースが多いとされています。
リースバックは「住み続けられること」に価値がある仕組みです。その分、売却価格という点では通常の仲介売却より不利になる可能性があります。少しでも高く売ることを最優先にする場合は、通常の仲介売却のほうが向いていることもあります。
家賃が周辺相場より高くなることがある
リースバック後は毎月家賃を支払う必要があります。注意したいのは、リースバックの家賃は近隣の賃貸相場だけで決まるわけではないという点です。売却価格や想定利回りなども考慮されるため、周辺の同等物件より家賃が高く感じられるケースがあります。
たとえば、2,000万円で売却した住宅を想定すると、設定される利回りによって月額家賃の目安は次のように変わります。
| 売却価格 | 想定利回り | 月額家賃の目安 |
| 2,000万円 | 7% | 約11.7万円 |
| 2,000万円 | 10% | 約16.7万円 |
| 2,000万円 | 13% | 約21.7万円 |
※計算式:売却価格 × 想定利回り ÷ 12。実際の家賃は物件条件や会社の方針によって異なります。
長く住むほど家賃の総額が大きくなる
リースバックの魅力は売却後も住み続けられることです。しかし、住み続ける期間が長くなるほど、家賃の総支払額は大きくなります。
| 居住期間 | 月額12万円の場合 | 月額15万円の場合 |
| 3年 | 432万円 | 540万円 |
| 5年 | 720万円 | 900万円 |
| 10年 | 1,440万円 | 1,800万円 |
| 15年 | 2,160万円 | 2,700万円 |
仮に売却代金として2,000万円を受け取ったとしても、15年間住み続けると、支払った家賃の総額が売却代金を上回る計算になることもあります。もちろん、固定資産税や一部の修繕費負担がなくなること、住み慣れた家に住み続けられる安心感など、金額だけでは測れない価値もあります。それでも、「毎月払えるか」だけでなく、「何年住むと総額でいくら払うことになるか」まで確認することが大切です。
契約によっては長く住み続けられないことがある
「家を売っても住み続けられる」という説明だけを聞いて、無期限に住めると思い込むのは危険です。リースバック後に結ぶ賃貸借契約には、主に「普通借家契約」と「定期借家契約」があり、どちらの契約になるかによって住み続けやすさは大きく変わります。
| 項目 | 普通借家契約 | 定期借家契約 |
| 更新 | 借主が希望すれば原則更新しやすい | 期間満了で契約終了 |
| 再契約 | 更新によって継続しやすい | 貸主・借主双方の合意が必要 |
| 長期居住 | 向いている | 再契約次第 |
| 注意点 | 家賃改定などの条件確認が必要 | 再契約できない場合は退去が必要 |
| 向いているケース | 長く住み続けたい場合 | 住み替えまでの一時利用など |
リースバックでは定期借家契約が使われるケースもあります。契約期間が2年や3年などの場合、再契約できなければ想定より早く住まいを失う可能性があります。長く住み続けたい場合は、「普通借家契約か定期借家契約か」「契約期間は何年か」「更新または再契約の条件はどうなっているか」を必ず確認しましょう。
買い戻しは必ずできるとは限らない
リースバックでは、将来的に自宅を買い戻せる契約を結べる場合があります。「一時的に売却して、資金に余裕ができたら買い戻せばよい」と考える方もいるかもしれませんが、買い戻しは必ずできるとは限りません。
一般的には、売却時の価格と同額で買い戻せるとは限らず、税金、諸費用、保有リスク、利益などを考慮して、売却価格より高くなることが多いとされています。また、買い戻し可能な期間が限定されていたり、家賃滞納があると買い戻しできなかったりする場合もあります。「いつか買い戻せる」と口頭で確認しただけで契約するのは避けるべきです。
自由にリフォームや建て替えができなくなる
リースバック後は所有権が買主に移るため、売却前のように自分の判断だけでリフォームや建て替えを行うことはできません。壁紙の変更、設備の交換、手すりの設置、バリアフリー工事など、内容によっては貸主の許可が必要になります。高齢になってから介護リフォームが必要になる可能性がある場合は、どこまで対応できるのかを事前に確認しておくと安心です。
リースバックで後悔しやすいケース
リースバックは、目的に合っていれば有効な選択肢になります。一方で、契約前の確認が不十分だと、後悔につながることがあります。ここでは、実際に後悔しやすい代表的なケースを整理します。
売却価格だけを見て契約してしまった
リースバックでは、売却価格が重要であることは間違いありません。しかし、売却価格だけで判断するのは危険です。
たとえば、A社は売却価格2,300万円・家賃15万円、B社は売却価格2,000万円・家賃12万円という条件だった場合、売却価格だけを見ればA社が魅力的に見えます。しかし家賃の差は月3万円です。5年住めば180万円、10年住めば360万円の差になります。長く住み続ける前提であれば、売却価格が高い会社を選んだ結果として家賃負担が重くなる可能性があります。リースバックでは、売却価格と家賃をセットで見ることが基本です。
家賃を長期間払い続ける前提で試算していなかった
「今の収入なら家賃を払える」と考えて契約しても、数年後に状況が変わることがあります。年金収入だけになった、医療費や介護費が増えた、配偶者が亡くなり世帯収入が減った——こうした変化によって、契約時には問題なかった家賃が生活を圧迫するようになることがあります。
リースバックでは住み続ける限り家賃が発生するため、契約前には少なくとも5年・10年単位で家計を試算しておくことが大切です。売却代金を取り崩しながら家賃を払う場合も、何年で資金が減っていくかを把握しておきましょう。
定期借家契約の意味を理解していなかった
「売却後も住み続けられる」と聞いていたのに、契約期間満了後に再契約できず退去が必要になった——これは、リースバックで起こり得る後悔の典型です。原因になりやすいのが、定期借家契約の理解不足です。
定期借家契約は、契約期間が満了すると契約が終了します。再契約できる場合もありますが、貸主の合意が必要であり、借主が希望すれば当然に住み続けられるわけではありません。長く住むことを目的にリースバックを利用するなら、「普通借家契約か定期借家契約か」「何年契約か」「再契約の条件はどうなっているか」を必ず確認してください。
買い戻し条件を口頭確認だけで済ませていた
「将来、買い戻しもできます」という説明を受けると安心するかもしれません。しかし、契約書に明記されていなければ後からトラブルになる可能性があります。買い戻し価格が想定より高かった、買い戻し可能な期間が過ぎていた、支払い状況によって買い戻しできない条件になっていた——こうしたことは、事前に書面で確認しておかなければ判断できません。買い戻しを前提にリースバックを利用する場合は、口頭説明ではなく契約書に具体的な条件が記載されているかを確認しましょう。
家族に十分相談しないまま進めてしまった
自宅は本人だけの資産であると同時に、家族にとっても大切な場所です。子どもは将来自宅を相続するつもりだった、配偶者が住み続けられる期間を知らなかった、同居家族が契約内容を理解していなかった——こうした認識のズレは、契約後に大きな問題になることがあります。
リースバックは自宅の所有権を移転する大きな契約です。契約前には、目的・条件・売却後の生活・相続への影響について家族と話し合っておくことをおすすめします。
リースバック・リバースモーゲージ・不動産担保ローンの違い
自宅を活用して資金を得る方法はリースバックだけではありません。比較されやすい方法として、リバースモーゲージと不動産担保ローンがあります。いずれも自宅を活用する方法ですが、所有権を手放すかどうか、借入かどうか、月々の負担の性質が異なります。
| 比較項目 | リースバック | リバースモーゲージ | 不動産担保ローン |
| 所有権 | 売却するため手放す | 保有したまま担保にする | 保有したまま担保にする |
| 資金の性質 | 売却代金 | 融資 | 融資 |
| 月々の支払い | 家賃 | 利息のみが多い | 元本+利息 |
| 年齢制限 | 原則として制限なし | 50〜60歳以上が多い | 審査による |
| 資金使途 | 原則自由 | 制限がある場合あり | 原則自由 |
| 返済義務 | なし(売却代金のため) | あり(死亡後に売却して返済) | あり(毎月返済) |
リースバックは、自宅を売却して資金を得る方法です。借入ではないため元本返済は発生しませんが、所有権を手放し、売却後は家賃を支払います。
リバースモーゲージは、自宅を担保に融資を受ける方法です。所有権は手元に残りますが借入であるため利息の支払いが発生します。多くの場合、契約者が亡くなった後に自宅を売却して借入金を返済します。年齢制限があり、マンションでは利用しにくいケースもあります。
不動産担保ローンは、不動産を担保にして資金を借りる方法です。所有権を残したまま、まとまった資金を借りられる一方で、毎月の返済が必要です。返済できなければ担保不動産を失うリスクがあります。
どの方法が優れているとは一概には言えません。「住み続けたいが、借入は増やしたくない」という方にはリースバックが合う場合があります。一方、「所有権を手放したくない」「将来、家を家族に残したい」という方は、リバースモーゲージや不動産担保ローンも比較対象になります。
リースバックが向いている人・向いていない人
リースバックは、すべての人に向いているわけではありません。「住み続けたいのか」「高く売りたいのか」「家賃を負担できるのか」によって、適した選択肢は変わります。
リースバックが向いている人
今の家に住み続けることを最優先にしたい方には、リースバックの「住み続けられる」という特徴が大きな意味を持ちます。引っ越しによって生活環境を変えたくない、高齢で新居探しや引っ越しの負担が大きい、通院先や近所付き合いを変えたくない——こうした事情がある方です。
住宅ローンの返済が家計を圧迫している方も検討する価値があります。売却代金でローンを完済し、以後は家賃支払いに切り替えることで毎月の負担を見直せる場合があります。ただし、家賃が現在の返済額より高くなる場合もあるため、必ず比較が必要です。
老後資金を確保したい方にも合う場合があります。自宅という資産はあるものの手元資金が少ない場合、自宅を現金化することで生活資金や医療費・介護費に備えられます。いずれの場合も、家賃を継続的に支払えることが前提です。
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「今の家に住み続けながら資金を確保したい」「住宅ローンの負担を見直したい」という方は、実際の条件を確認してみると判断しやすくなります。
リースバックが向いていない人
少しでも高く売りたい方には、リースバックは向いていない可能性があります。売却価格は通常の仲介売却より低くなることが多いため、高値売却を最優先にするなら通常の仲介売却と比較して判断するべきです。
家賃を新たに支払うことに大きな抵抗がある方も注意が必要です。住宅ローンを完済していて現在の住居費が固定資産税程度で済んでいる場合、リースバックによって毎月の支出が大きく増える可能性があります。
将来必ず買い戻したいと考えている方も、慎重な確認が必要です。買い戻しは必ずできるとは限らず、価格も売却時より高くなることが多いためです。家族との合意ができていない場合も、急いで進めるべきではありません。
契約前に確認しておきたいポイント
リースバックは、自宅という大きな資産を動かす契約です。後悔しないためには、契約前の確認が欠かせません。
売却価格は妥当か
提示された売却価格だけで判断するのではなく、複数社の査定を比較しましょう。通常の仲介売却で売った場合の相場も把握しておくと、リースバックの提示額がどの程度低いのかを判断しやすくなります。売却価格と家賃のバランスを見極めることが重要です。
家賃を払い続けられるか
月額家賃はいくらか、将来の家賃改定はあるのか、年金収入や生活費とのバランスはどうか、医療費や介護費が増えた場合にも支払い続けられるか——こうした点を具体的に試算しましょう。売却代金を受け取った安心感から、家賃の長期負担を見落としがちです。
何年住み続けられる契約か
普通借家契約なのか、定期借家契約なのか。契約期間は何年か。更新または再契約は可能か。再契約できない場合はいつ退去が必要になるのか。これらを確認しないまま契約すると、「ずっと住めると思っていたのに、数年後に退去が必要になった」という事態につながります。
修繕費や設備故障時の負担は誰が持つか
給湯器が壊れた場合、雨漏りが発生した場合、手すりを設置したい場合など、どこまで貸主負担でどこから借主負担になるのかを確認しておきましょう。高齢になってから介護リフォームが必要になる可能性がある場合は、バリアフリー工事の可否も確認しておくと安心です。
買い戻し条件は書面で確認できるか
将来買い戻しを希望する場合は、買い戻し価格・期間・条件・手続き方法を契約書で確認しましょう。口頭説明だけでは不十分です。
家族と合意できているか
自宅の売却は、相続や同居、将来の介護にも関係します。契約前には、家族にリースバックを検討している理由、提示条件、売却後の生活、相続への影響を共有しましょう。
査定を受ける前に整理しておきたい3つのこと
リースバックを具体的に検討する場合、まず査定を受けて自宅ならどのような条件になるのかを確認する必要があります。ただし、何も整理しないまま査定を受けるより、事前に判断軸を持っておいたほうが比較しやすくなります。
まず整理したいのは、資金の目的です。老後資金なのか、住宅ローンの完済なのか、医療費や介護費への備えなのか、住み替えまでの一時的な資金なのかによって、必要な金額と住み続けたい期間は変わります。
次に、毎月払える家賃の上限です。売却価格が高くても、家賃が高すぎれば生活は安定しません。年金収入・生活費・医療費・予備費を踏まえ、無理なく払える家賃を考えておきましょう。
最後に、住み続けたい期間です。数年だけ住めればよいのか、できるだけ長く住みたいのかによって、重視すべき契約条件は変わります。長く住みたい場合は、契約形態や更新条件の確認が特に重要です。
査定を受ける際は、「いくらで売れるか」だけでなく、「家賃はいくらか」「何年住める契約か」「家賃総額はいくらになるか」をセットで確認しましょう。
リースバックに関するよくある質問
リースバックを検討する際には、「何年住めるのか」「住宅ローンが残っていても利用できるのか」「将来買い戻せるのか」など、さまざまな疑問を持つ方が少なくありません。ここでは、リースバックについてよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
リースバックでは何年くらい住み続けられますか?
契約形態によって異なります。普通借家契約であれば借主が更新を希望する限り住み続けやすいのが原則です。一方、定期借家契約では契約期間が決まっており、期間満了後に再契約できなければ退去が必要になる場合があります。契約前に、契約期間・更新または再契約の条件を必ず確認しましょう。
住宅ローンが残っていても利用できますか?
利用できるケースはあります。ただし、売却時には抵当権を抹消する必要があるため、売却代金で住宅ローン残債を完済できることが前提になるのが一般的です。売却代金だけで完済できない場合は、自己資金で不足分を補う必要があります。不足分を用意できない場合は、リースバックを利用できない可能性もあります。
家賃を少しでも抑えることはできますか?
リースバックの家賃は売却価格と連動して決まる傾向があります。そのため、売却価格を抑えることで家賃を低くできる可能性があります。長く住み続けることを重視する場合は、売却価格の最大化よりも無理のない家賃水準を重視する考え方もあります。
近隣の方に知られることはありますか?
通常の仲介売却のように広告掲載や内見対応が大きく行われるケースは少なく、引っ越しもないため近隣の方に知られにくい傾向があります。ただし、登記情報の変更などから完全に秘密にすることは難しい面もあります。
リースバックはやめたほうがいいですか?
一概には言えません。住み続けながら資金を確保したい方には有力な選択肢になりますが、高値売却を優先したい方や家賃負担に不安がある方には向かない場合があります。売却価格・家賃・契約期間を確認し、自分の目的に合うかを判断することが大切です。
リースバックで買い戻しはできますか?
買い戻し条件を設定できる場合があります。ただし必ず買い戻せるとは限らず、買い戻し価格も売却時と同額とは限りません。買い戻しを希望する場合は、価格・期間・条件を契約書で確認しましょう。口頭の説明だけで判断しないことが重要です。
リースバックと通常の売却はどちらがよいですか?
高く売ることを最優先にするなら通常の仲介売却のほうが向いている場合があります。一方、引っ越しを避けたい、住み慣れた家に住み続けたい、短期間で資金化したいという場合はリースバックが選択肢になります。どちらがよいかは、売却価格・家賃・引っ越しの可否・今後の生活設計によって判断しましょう。
リースバックの売却価格はどのくらい安くなりますか?
一般的には、通常の仲介売却に比べて低くなる傾向があります。目安としては市場価格の70〜80%程度になるケースが多いとされていますが、実際の価格は物件の所在地、築年数、状態、住宅ローン残高、リースバック会社の査定方針によって異なります。売却価格だけでなく、売却後の家賃と契約期間も含めて比較することが大切です。
リースバックで後悔するのはどんなケースですか?
リースバックで後悔しやすいのは、売却価格だけを見て契約し、売却後の家賃負担や契約期間を十分に確認していなかったケースです。特に、家賃を長期間払い続けられるか、定期借家契約の場合に再契約できるか、買い戻し条件が書面で明確になっているかは、契約前に確認しておく必要があります。
リースバックを利用する条件はありますか?
リースバックを利用できるかどうかは、物件の所在地・状態・権利関係・住宅ローン残高・売却後の家賃支払い能力などによって判断されます。住宅ローンが残っている場合は、売却代金などで残債を完済し、抵当権を抹消できることが前提になるのが一般的です。
リースバックは「住み続ける理由」と「家計への影響」をセットで考えることが大切
リースバックは、自宅を売却してまとまった資金を受け取り、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続ける仕組みです。引っ越しをせずに資金を確保できる点は多くの方にとって大きなメリットであり、老後資金の確保・住宅ローンの返済・相続対策・住み替えまでの一時的な資金確保など、さまざまな目的で活用できます。
一方で、リースバックには注意すべき点もあります。売却価格は通常の仲介売却より低くなりやすく、売却後は家賃負担が続きます。契約形態によっては思っていたほど長く住み続けられない可能性もあり、買い戻しを希望する場合も条件を事前に確認しておかなければ想定どおりに進まないことがあります。
だからこそ、リースバックを検討するときは「いくらで売れるか」だけで判断しないことが重要です。家賃はいくらか、何年住み続けたいのか、5年後・10年後の家賃総額はいくらになるのか、契約形態は普通借家か定期借家か、将来買い戻しを希望するのか、家族は納得しているのか——こうした問いに一つずつ向き合うことで、リースバックが自分の目的や将来設計に合っているかどうかが見えてきます。
実際の条件は、物件の所在地・築年数・住宅ローン残高・契約内容・リースバック会社の方針によって異なります。「自宅ならいくらで売却できるのか」「家賃はいくらになるのか」「どのくらい住み続けられるのか」を知りたい場合は、まず査定を受けて具体的な条件を確認してみることが大切です。
セゾンのリースバックでは、無料査定を受け付けています。売却価格・家賃・契約期間の目安を確認できますので、リースバックがご自身の状況に合うかを判断する材料としてご活用ください。

