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住みながら家を売るには?3つの方法の違いと選び方をわかりやすく解説
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| 執筆者氏名 | 「お金のトリセツ」編集部 |
|---|---|
| 所属 | セゾンファンデックス |
| 執筆日 | 2026年03月30日 |
目次
「家を売りたいけれど、新しい家が決まるまで今の場所に住み続けたい」「売却が決まる前に引っ越して、仮住まいの費用負担が増えるのは避けたい」
住み替えを検討する際、多くの方が抱くのがこうした悩みです。
結論から言えば、家に住みながら売却活動を行うことは十分に可能です。実際、日本の不動産取引において「住みながら売る(売り先行)」は比較的一般的な選択肢となっています。
ただし、事前の準備が不足していると、思わぬ課題に直面する場合もあります。実際の相談現場では、以下のような声が聞かれることもあります。
- 「すぐに売れると思っていたら、予想以上に時間がかかり資金計画を見直すことになった」
- 「内覧対応のためにスケジュールを空ける必要があり、日々の生活に負担を感じてしまった」
- 「内覧時の印象が思うように上がらず、希望価格での売却が難航してしまった」
この記事では、住みながら家を売る3つの方法を整理し、あなたが検討を進めやすくするための判断基準を解説します。
【この記事のサマリー】
- 住みながら売る方法は「不動産仲介」「業者買取」「リースバック」の3つ。
- できるだけ高く売りたいなら「仲介」。ただし、内覧対応など売主側の協力が重要になります。
- 売却時期や見通しを重視する場合は「買取」。価格は調整されますが、内覧や契約後の負担を抑えやすくなります。
- 生活環境を変えたくないなら「リースバック」。売却後も家賃を支払うことで、そのまま住み続けることが可能です。
- 成功のコツは、「価格」「時間」「居住の継続」のどれを優先するか、軸を明確にすることです。
住みながら家を売る方法は、大きく3つに分かれる
住みながら家を売る手段は、主に以下の3つのルートに集約されます。
- 不動産仲介(一般的な売却方法): 不動産会社に買い手探しを依頼し、市場価格での成約を目指す方法です。
- 不動産会社による「直接買取」: 不動産会社が自ら買主となり、広告活動を行わずに売却を完了させる方法です。
- 売却後も住み続ける「リースバック」: 家を売却してまとまった現金を得た後、新しい所有者と賃貸契約を結んで住み続ける方法です。
これら3つの方法は、「どれが優れているか」ではなく、「何を優先するか」によって適した選択肢が大きく異なります。
方法① 不動産仲介で住みながら売却する(仲介・売り先行)
最も広く利用されている手法で、不動産仲介会社を通じて一般の購入希望者を募ります。
この方法で得られること
- 市場相場に近い価格での売却が期待できる広く買い手を募るため、条件に合う買主を見つけやすいのが特徴です。
- 希望条件を反映しやすい売却希望価格や引き渡しの時期など、自身の事情に合わせた交渉が進めやすくなります。
つまずきやすい点と対処のコツ
- 内覧対応が成約における重要な要素居住中のため、購入検討者が中を見学に来る際は、清掃やスケジュール調整を行う必要があります。
- 売却期間の不透明さ条件によっては成約までに数ヶ月以上の期間を要する場合もあります。あらかじめゆとりを持ったスケジュールを検討しておくことが大切です。
この選択が合いやすいケース
- 「できるだけ高く売りたい」という価格を重視する方
- 内覧対応や、事前の清掃などの手間を許容できる方
- 買い替え先の入居時期にまだ余裕がある方
方法② 不動産会社による「直接買取」
不動産仲介が「買い手を探す」のに対し、買取は「不動産会社に直接売却する」方法です。
この方法が評価される理由
- スピーディーかつ確実な現金化: 買い手を探すプロセスが不要なため、早ければ数日から数週間で契約が成立し、計画通りに現金化を進められます。
- 内覧対応の負担が軽減される:
不動産会社の担当者が数回査定に訪れるだけで済むため、多くの見学者を招き入れる必要がありません。 - 契約後の負担が抑えられやすい:
プロが買い取るため、売却後に建物の不具合が判明しても、売主が責任を負わない「契約不適合責任の免除」が受けられるケースが一般的です。
事前に確認しておきたい条件
- 売却価格は市場相場より低くなる傾向がある: 不動産会社はリフォーム費用や再販経費を見込むため、価格は相場の7割〜8割程度になるのが一般的です。
この方法を選ぶべき状況
- 「いつ売れるか分からない」という不安を避けたい方
- 周囲に知られずに、静かに売却手続きを済ませたい方
- 新居への入居日が決まっており、期日までの確実な売却を求めている方
方法③ 売却後も住み続ける「リースバック」
「家は売りたいが、今の生活環境をできる限り変えたくない」という方に適した選択肢がリースバックです。
この方法ならではの強み
- 引っ越しの手間や費用を抑えられる: 所有権は移転しますが、生活自体は今まで通り継続できます。特に環境の変化を避けたいシニア世代や、学区を変えたくないご家庭にとって、メリットがあります。
- 住居に関するコストが整理される: 固定資産税や都市計画税、マンションの修繕積立金などの支払いがなくなり、毎月の家賃支払いに一本化されます。
契約前に必ず確認したいこと
- 家賃の支払い能力を検討する: リースバック後の家賃は、物件の買い取り価格に対する利回りで算出されることが多いです。周辺の賃貸相場と比較して検討し、無理のない支払い計画を立てることが重要です。
- 契約形態を確認する: 「長く住み続けたい」のであれば、更新が可能な「普通借家契約」を選択できるかどうかを確認しておくことが推奨されます。
特に相性がよいのはこんな方
- 老後資金を確保したいが、住み慣れた家を離れたくない方
- 住宅ローンを完済し、固定費を整理して家計をスリム化したい方
- 将来的に家を買い戻す選択肢も残しておきたい方
【比較表】住みながら家を売る3つの方法
住みながら家を売る方法には、それぞれ異なる特徴があります。 大切なのは、「できるだけ高く売りたい」のか、「早く現金化したい」のか、それとも「売却後も住み続けたい」のか、ご自身が何を優先したいかを明確にすることです。
以下では、不動産仲介・直接買取・リースバックの違いを、判断しやすい項目ごとに整理しました。
| 比較項目 | 不動産仲介 | 直接買取 | リースバック |
| 価格の高さ | ◎(市場相場) | △(相場の7〜8割) | △(利回り換算) |
| 現金化の早さ | △(数ヶ月〜) | ◎(最短数日〜) | 〇(数週間〜1ヶ月) |
| 内覧の負担 | 多い | ほぼなし | ほぼなし |
| 引っ越しの要否 | 必要 | 必要 | 不要 |
| 周囲に知られにくいか | △(広告掲載で知られる可能性あり) | 〇(広告不要) | 〇(広告不要) |
このように、同じ「住みながら家を売る」方法でも、重視するポイントによって適した選択肢は異なります。次の章では、どのような考え方で自分に合った方法を選べばよいかを、もう少し具体的に見ていきましょう。
自分に合った方法はどれ?判断の参考となる目安
3つの方法にはそれぞれ特徴があり、「どれが最も良いか」は一概には決まりません。大切なのは、売却価格・売却時期・住み続けやすさのうち、何を優先したいのかを整理することです。ここでは、判断の目安となる3つの基準を確認していきましょう。
基準①:手元に残る資金を重視するか?
「できるだけ高く売って、新居の購入資金や住宅ローンの返済に充てたい」と考える場合は、不動産仲介が有力です。仲介は市場で広く買主を探すため、条件が合えば相場に近い価格で売却できる可能性があります。 一方で、売却までの期間は読みづらく、内覧対応などの負担も発生します。時間や手間よりも売却価格を優先したい方に向いている方法です。
基準②:スケジュール管理の確実性を重視するか?
「まとまった資金は必要だが、引っ越しは避けたい」「学区や生活環境を変えたくない」という場合は、リースバックが候補になります。売却後も賃貸契約を結ぶことで、そのまま住み続けられるため、生活基盤を大きく変えずに資金化を図ることが可能です。 ただし、売却後は毎月の家賃負担が発生するため、無理のない支払い計画かどうかを事前に確認することが大切です。現金化と居住継続を両立したい方に向いています。
基準③:住み慣れた環境の維持を重視するか?
「売却資金は必要だが、近隣との関係や利便性を手放したくない」という希望があるなら、リースバックが適した解決策の一つとなります。
迷ったときは「何を譲れて、何を譲れないか」で考える
たとえば、
- 「多少時間がかかっても高く売りたい」なら仲介
- 「価格よりも期限内に確実に売りたい」なら買取
- 「価格だけでなく、住み続けられることが重要」ならリースバック
というように整理すると、自分に合う方法が見えやすくなります。複数の希望をすべて満たす方法は少ないため、まずは優先順位を明確にすることが、納得感のある売却につながります。
住みながら「仲介売却」を進める際のポイント
希望条件に近い売却を目指すうえでは、居住中ならではの工夫が影響しやすくなります。
「生活感」を適切に整理する
購入検討者は「自分たちの新しい暮らし」を想像しながら見学します。
- 玄関: 靴を出しっぱなしにせず、広々とした印象を整えます。
- 水回り: キッチンや浴室を磨いておくことで「大切に使われてきた家」という安心感を与えます。
- 収納: クローゼットの中も確認されることがあるため、不用品を整理し、余裕を持たせておくのが望ましいでしょう。
換気と明るさを意識する
住んでいると気づきにくい「生活臭」には注意が必要です。
- 内覧前には十分な換気を行いましょう。
- また、昼間でも照明をすべて点灯させ、部屋全体を明るく演出することで開放感を高めることができます。
居住者ならではの情報を活かす
「冬でも日当たりが良くて暖かい」「近所に評判の良いパン屋がある」など、住んでいるからこそ分かる前向きな情報は、検討者の背中を後押しする有効な情報となります。
リースバックを活用したリスク管理と資産活用
「家を売りたいが、今の生活を維持したい」というニーズに応えるリースバックは、ノンバンクの視点で見ると、資産の流動性を高めつつ、将来のリスクに備える有効な手段といえます。
メリット①:まとまった資金の確保
不動産という固定資産を現金化することで、医療費や介護費用、お子様の教育資金など、必要に応じた資金活用が可能になります。
メリット②:価格変動リスクの管理
現在の価格で売却を確定させることで、将来的な建物の老朽化や、不動産市場の変動に伴う資産価値減少のリスクを管理しやすくなります。
検討時のチェックポイント
- 家賃の適正性:周辺相場と比較し、無理なく支払い続けられる設定か。
- 契約形態の確認:希望する期間まで確実に住み続けられる内容になっているか。
- 付帯サービスの有無:業者によって、見守りサービスやハウスクリーニングの提供があるか。
セゾンのリースバックが選ばれる理由
住みながら家を売る選択肢として、セゾンファンデックスが提供する「セゾンのリースバック」は、お客様の「住み続けたい」という想いに寄り添ったサービスを提供しています。
- 安心してご利用いただける体制: クレジットカードでおなじみのセゾングループとしての信頼を背景に、透明性の高い査定と丁寧な説明を心がけています。
- コスト負担の配慮:
不動産の調査費用や契約時の仲介手数料などは原則としてかかりません。また、賃貸借契約の更新手数料も不要(※契約条件による)など、長く住まわれる方の負担を抑える工夫をしています。 - スピーディーな対応:
ご相談から最短2週間でのご成約も可能です。お急ぎの事情にも、専任の担当者が柔軟に対応いたします。
よくある質問(FAQ)
住みながら家を売ることは可能ですが、実際に検討を進める段階では「内覧はどこまで対応すべきか」「ローンが残っていても使えるのか」といった疑問を感じる方も少なくありません。ここでは、よくある質問をまとめてご紹介します。
Q. 住みながら売却する場合、内覧を断ることはできますか?
A. 仲介の場合は、成約の機会を逃す可能性があります。購入検討者は実際に見て判断するため、内覧は重要な機会です。負担を軽減したい場合は、あらかじめ「土日の13時〜15時のみ」など対応可能な日時を指定しておくと良いでしょう。
Q. リースバックの家賃は将来的に変動しますか?
A. 原則として、契約期間中の急激な改定は一般的ではありません。ただし、再契約のタイミングや経済情勢の著しい変化によって見直される可能性はあります。契約内容を事前に確認し、担当者から説明を受けておくことが大切です。
Q. ローンが残っていてもリースバックは可能ですか?
A. 売却代金でローンを完済できるかどうかが目安となります。売却代金がローン残高を下回る場合でも、不足分を自己資金で補って完済できれば利用可能です。まずは査定を行い、残債とのバランスを把握することをおすすめします。
まとめ|判断を誤らないために大切なこと
住みながら家を売ることは難しいことではありませんが、その方法は複数あり、「何を最も優先したいか」によって最適な選択肢が分かれます。
- 価格を重視するなら「仲介」
- 確実性とスピードを重視するなら「買取」
- 今の暮らしの継続を重視するなら「リースバック」
まずはご家族で、「いつまでに、いくらで、どのような暮らしを維持したいのか」を共有してみてください。
セゾンファンデックスでは、お客様お一人おひとりのライフプランに合わせた最適な提案をさせていただきます。「わが家ならいくらで売れる?」「家賃はどれくらい?」といった検討段階の質問でも構いません。納得感のある売却活動への第一歩として、お気軽にご相談ください。

