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2t(トン)トラックで残置物撤去をする際の費用相場は?どれくらい積めるのか解説
目次
前の不動産の所有者が家に残したものの処分を検討している方も多いのではないでしょうか。残置物撤去とは、部屋に残されている生活用品やゴミ、家電製品などを撤去することです。業者に依頼すると費用がかかるため、事前におおよそ費用がいくらかかるのか把握しておくことが大切です。
この記事では、残置物撤去の費用相場、安く抑えるコツ、2tトラックの積載量とメリット・デメリットについて解説します。残置物撤去の費用について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
残置物撤去の2t(トン)トラックの費用相場
部屋に残された残置物を撤去する際は、不用品回収業者に連絡し、残置物をトラックに積み込んで回収してもらうのが一般的です。トラックの大きさによって料金が異なりますが、2DK程度の部屋の残置物を撤去する場合は、2tトラックを手配すれば十分であると考えられます。
2tトラックの費用相場は25,000~60,000円程度です。残置物撤去の費用は以下のような要因で変化します。
- 処分費用がかかる残置物の量
- 撤去実施日
- 建物の状況
- オプションサービスの有無
残置物に家電リサイクル法に定められるエアコンや冷蔵庫、テレビなどの家電製品が含まれる場合は、リサイクル料金や収集運搬費が基礎料金に上乗せされるので費用が高額になります。また、撤去実施日によっては繁忙期で作業員が集まりにくく、費用が高額になる可能性があるので注意してください。
建物の状況によっても費用が変化します。例えば、エレベーターがない、駐車場が遠い、玄関からの搬出が困難で窓から荷物を搬出する必要があるなどのケースでは、作業効率が落ちるので人員を増やす、重機を使用することで追加費用が上乗せされるので費用が高額になるでしょう。
また、残置物撤去に伴い、部屋のクリーニング、遺品供養といったオプションサービスを付ける際も費用が高額になるので注意してください。
残置物撤去を安く抑えるためのポイント
残置物撤去にかかる費用を少しでも抑えたいと考えている方も多いでしょう。以下の2つのポイントを押さえることによって残置物撤去にかかる費用を安くできる可能性があります。
- できる限り自分で処分する
- 相見積もりをとって業者を比較する
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
できる限り自分で処分する
残置物撤去にかかる費用は、残置物の量によって変化します。もし、運搬が困難な残置物の撤去のみを業者に任せ、自分で運搬できるものについては自分で処分すれば、残置物の量を減らすことが可能です。
残置物の量を減らすことができた場合、業者が確保する人員の人数も少なくなるため、費用を抑えられるでしょう。なお、残置物を軽トラック程度(1K、1R)に減らすことができれば5,000~16,000円程度、1.5tトラック程度(1DK~1LDK)であれば15,000~40,000円程度に抑えることができます。
相見積もりをとって業者を比較する
業者に残置物撤去の見積もりを依頼する際は、1社だけではなく複数社に依頼することをおすすめします。その理由は、業者によって見積もりが大きく異なる可能性があるためです。
複数社に相見積もりをとって比較検討すれることで、少しでも費用を抑えられるでしょう。しかし、単に安い業者であれば良いというわけではありません。
安い見積もりを提示する業者の中には、残置物撤去の当日に追加料金を請求されて、高額になる可能性があるので注意してください。相見積もりを依頼する場合は条件を統一し、追加料金の有無も確認しておきましょう。
また、実績が豊富で口コミが良いとトラブルが起きる可能性は低い、一般廃棄物収集運搬許可証を所有する業者だと処分品を不法投棄するリスクが低いです。残置物の買取に対応している業者の場合、古物商許可という免許を業者が所有しているかどうかも確認しましょう。
2tトラックにはどれくらい積める?
2tトラックには以下の6つの種類があり、どの2tトラックなのかによって積める量が大きく変化するので注意が必要です。
- 平ボディー標準ショート:3㎥
- 平ボディー標準ショート(コンパネ):8㎥
- 平ボディーロング:5㎥
- 平ボディーロング(コンパネ):10㎥
- アルミバン標準ショート:11㎥
- アルミバンロング:13㎥
上記のように同じ2tトラックでも、種類によって積める量が異なるため、業者に依頼する際は積載量を確認しておくことをおすすめします。
続いて具体的にどのようなものを載せられるのかについて解説していきます。
2tトラックに載せられるもの
一般的な2tトラックに載せられるものは以下の通りです。
【トラックに載せられるもの】
- 自転車
- 洋服タンス
- 食器棚
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- ベッド
- テレビ
- 電子レンジ
- パソコン
- ふとん
- 衣装ケース2~5個程度
- 段ボール10~15個程度
- こたつ
2tトラックは2DK程度の部屋の残置物を撤去することを想定しており、上記の荷物程度であれば問題なく載せることが可能です。ただし、トラックの種類によって全てを載せることができない可能性もあるので注意してください。
2tトラックで残置物撤去をするメリット・デメリット
残置物撤去を業者に依頼するにあたり、2tトラックが最適な選択肢とは限りません。自分に合ったプランを選択するには2tトラックで残置物撤去をするメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
一度に大量の不要品をまとめて処分できるなどのメリット3点
2tトラックで残置物撤去をするメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 残置物を大量に処分できる
- 家具の解体を気にせずに済む
- 大型家具もそのまま搬出できる
2tトラックは軽トラックや1.5tトラックよりも積載量が大きいです。小さいトラックを手配して残置物が積載量を上回ると大幅な追加料金を請求される可能性がありますが、十分な積載量があるので残置物を大量に処分できるでしょう。
また、2tトラックは積載量が大きいだけでなく、他のトラックよりも高さに余裕があるケースが多いです。そのため、積載量が小さい場合は家具を解体してスペースを確保する必要がありますが、2tトラックであればそのまま解体せずに載せられる、大型家具も搬出できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
道の狭い住宅街では駐車に困るなどのデメリット3点
2tトラックで残置物撤去をするデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 残置物の量が少ないと損をする
- 駐車スペースの確保が難しい
- 回収不能な残置物もある
2tトラックを手配した場合の費用は、積載した量に応じて変化するものではありません。量に関係なく一定なので、量が少ない場合は損をすることになるということを理解しておきましょう。
また、軽トラックや1.5tトラックよりも車体が大きく、通路の狭い道路の場合は、駐車スペースの確保が困難である点に注意が必要です。積載量が大きく、大量の残置物撤去が可能な2tトラックではありますが、何でも積載できるわけではありません。高さのあるものについては回収できない可能性があるという点もデメリットと言えるでしょう。
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おわりに
前の所有者の残置物がある場合は、それらを処分しなければ売却・活用することができません。残置物の処分は業者に依頼すれば手間と時間を省くことができます。
残置物撤去にかかる費用は、依頼する業者のトラックの規模によって変化します。2tトラックであれば大量の残置物を処分できる、大型家具も搬出できるなどのメリットがある一方で、残置物の量が少ない場合は損をする、駐車スペースの確保が困難というデメリットもあるので注意が必要です。
残置物撤去を依頼する場合は、トラブルを防ぐためにも、複数社に相見積もりを依頼して費用を比較検討する、実績や必要な免許を所有しているかなどを確認してから依頼しましょう。