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更新日

57歳のおひとりさまです。会社員退職後、老後の年金はいくらもらえますか?

ご質問内容

定年退職を控えた未婚女性で、いわゆるおひとりさまです。老後の生活が不安ですが、年金はいくらもらえるのでしょうか。

年齢:57歳
職業:会社員
世帯年収:400万円

専門家の回答

■年金受給額

ご相談者のように会社員で厚生年金にも加入している場合は、平均的な受給年金月額は10万4878円(女性)です。一般的に女性は男性より年金受給額が低くなりがちです。
現役時代に支払う年金保険料は給与に対して定率で、女性は支払う保険料も少なくなりがちだからです。

男女の厚生年金(基礎年金含む)の平均年金月額は以下のとおりです。

・男性:16万3,875円
・女性:10万4,878円

出所:厚生労働省 「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

ちなみに、自営業などで国民年金(基礎年金)のみの受給者の平均年金月額は、以下のとおりです。受給額の男女差が少ないのは、国民年金保険料の支払いが定額で男女差がないからです。

男女の国民年金(基礎年金)の平均年金月額は以下のとおりです。

・男性:5万8,798円
・女性:5万4,426円

出所:厚生労働省 「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

ただし、上記は厚生労働省が発表した平均的な受給額に過ぎず、年金保険料の支払期間や支払額によって異なります。各個人の正確な受給額は、日本年金機構「ねんきんネット」へ登録をして確認してみましょう。

日本年金機構「ねんきんネット」

■年金で不足する金額(老後資金)を試算しましょう

受給できる年金額がわかったら、老後の生活をイメージした月額支出を予想して収支を試算してみましょう。

例えば、総務省「2023年家計調査報告」によると、65歳以上単身無職世帯の平均月額支出は、15万7,673円です。これに対して実収入は12万6,905円で、毎月3万678円が不足しています。

仮に、ご相談者が10万5千円の年金平均月額を受給して、老後15万円の支出を見込むなら、毎月4万5千円の赤字になることがわかります。

年金は一般的に65歳から受給できます。65歳以降90歳まで生きると仮定して25年間を年金で生活すると、生活費の不足額の合計は以下のようになります。

スクロールできます
年金で不足する生活費(月額)不足額合計(25年間)
3万678円:総務省の平均値約920万円(3万678円×12ヶ月×25年)
4万5千円:ご相談者の仮事例1,350万円(4万5千円×12ヶ月×25年)

試算した生活費の不足額の合計額が、65歳時点で用意しておきたい老後資金(貯蓄額)です。年金受給額や支出月額によって、必要な老後資金は変わってきます。現在の貯蓄額や退職金などと合わせて目標額に向けた資産形成をしましょう。

もし65歳までにまとまったお金を準備する余裕がない、計画通りに働けなくなった、など不都合がある際に、現在自宅をお持ちならその自宅を売却して現金化し、売却後も住み続けられるリースバックという方法もあります。

「セゾンのリースバック」は、ご自宅をセゾンファンデックスが直接買い取り、ご自身は賃貸としてそのまま住み続けることができます。

とくに、子や孫などの相続人がいらっしゃらず、ご自宅の利用はご自身の代で終わりという状況の方にはおすすめの方法といえます。生前のうちに売却することでまとまった資金を得て、その資金を使いながら、住環境を変えることなく生活することができます。

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