更新日
将来実家を相続する予定ですが、どんな対応策がありますか?
ご質問内容
親が高齢になり、実家の相続が気になっています。私は一人っ子ですが、既に持ち家があるため、実家に住む予定はありません。今後実家を相続することになった場合に備えて、どんな対応策があるでしょうか。
年齢:62歳
職業:会社員
世帯年収:400万円
専門家の回答
現状でご相談者様に相続が発生した際の状況を見ていきましょう。
令和6年4月から3年以内の相続登記が義務化されたため、ご両親が他界された際に唯一の相続人であるご相談者様は、相続を放棄しない限り、自らの居住予定がなくてもご実家を自分名義に変更し保有しなければなりません。また、ご実家の相続には以下の税や費用がかかります。
相続税
ご自身が相続人の場合、3600万円まで基礎控除があります。ご実家を含む現預金などの相続財産すべてを合算し、基礎控除額を超える金額に対して相続税がかかります。
固定資産税
固定資産税はご実家を保有している限り毎年かかります。税率は固定資産税評価額に対して1.4%です。建物を取り壊すと更地となり、固定資産税が6倍に増える可能性があるので事前に専門家へ相談しましょう。
その他費用
維持費(光熱費・庭の手入れ費用・マンションなら管理費等)
■ご相談者様の選択肢
相続発生時、あるいは発生前の選択肢は主に「売却」「相続放棄」「活用」です。詳しく見ていきましょう。
1.売却
固定資産税や維持費などを避けたい場合は、売却するのが最もシンプルな方法です。売却時期や立地条件によって売却価格は変動します。また、不動産会社を介すと仲介手数料がかかります。
2.相続放棄
相続税や相続後の費用を避けるために、相続を放棄することもできます。しかし、相続放棄は不動産だけでなく、現預金などのプラスの財産もすべて放棄しなければならないので判断が難しいこともあります。
3.活用する(賃貸・リースバックなど)
・賃貸にする
建物の状態や立地にもよりますが、賃貸にして不動産収入を得る方法もあります。
物件によっては、リノベーションをしたり古民家としての価値が評価されたりすれば借り手がつくこともあります。地方自治体などが運営する売手と買手のマッチングサービス(空き家バンク)などを利用してもよいでしょう。
・リースバックを利用する
ご相談者様が相続後のご実家の対応や費用を避けるため、今からご実家の処分を両親と話し合うことも選択肢のひとつです。
しかし、ご両親が住み慣れた自宅を手放して離れた土地に暮らすご相談者様と同居するなどは難しいこともあるでしょう。
そこで、ご両親が一旦自宅を売却し、その後も賃貸住宅として同じ家に住み続けられるリースバックの検討もおすすめです。不動産の所有者がご両親ではなくなるため、ご両親は固定資産税の負担がなくなります。また、ご相談者様は相続税などの負担や相続後の対応がなくなります。
ご実家を売却して現金化できるので、その中から両親は賃貸料を払い、相続人は残った現金を遺産分割すれば、ご相談者様のような一人っ子でなくても兄弟間で平等に相続しやすいメリットがあります。
「セゾンのリースバック」なら、お客様の大切なご自宅をセゾンファンデックスが直接買い取り、お客様が希望される間ずっと住み続けることができます。
また、「セゾンのリースバック」なら、お客様のご負担なくセコムのホームセキュリティもしくはHOME ALSOK みまもりサポートを利用できるので、離れて住むご両親の安心の一助にもなります。