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年金だけでは不安。老後資金の上手な取り崩し方はありますか?

ご質問内容
老後に向けてある程度の貯蓄額は準備できています。また多くはありませんが、社内の退職金規定を確認すると、退職金も受け取れることが分かっています。
公的年金だけでは生活費をまかなえないため、これらのお金を取り崩しながら老後生活を送ることになると思いますが、毎月いくらまで取り崩すのが望ましいのでしょうか?
取り崩し方について教えていただきたいです。
年齢:55歳
職業:会社員
世帯年収:600万円
専門家の回答
退職金の取り崩し額を確認したいときは、受け取れる退職金額をもとにライフプラン表を作成してみましょう。
ライフプラン表とは、ライフイベントと家計のキャッシュフローを1つにまとめた表のことです。
ライフイベントとは、教育費や住宅購入など、「人生のなかでも大きなお金がかかる出来事」を指します。老後の主なライフイベントとしては、車の購入や旅行、介護施設に入居する際の一時金、リフォーム代などが挙げられます。
またライフプランにおけるキャッシュフローとは、毎年の収入と支出の流れのことです。毎年のキャッシュフローが黒字ならその年は貯蓄ができた、赤字なら貯蓄を取り崩したと考えます。
ライフプラン表を作る手順としては、まず自身の老後に起こりうるライフイベントを洗い出し、何年後にいくら必要になるかを時系列に書き出したライフイベント表を作成しましょう。
次にキャッシュフロー表を作成します。
キャッシュフロー表とは、毎月の収入と支出を時系列に並べた表のことです。キャッシュフロー表を作ると、毎年の貯蓄残高が把握できるほか、何年後にいくら貯蓄ができるのかも把握できます。そのため、希望通りの時期にライフイベントを実現するための資金が用意できるかどうかが一目で分かります。
しかしキャッシュフロー表上は貯蓄残高が、ゼロやマイナスになるという状態も起こり得ます。これは老後の貯蓄が枯渇しているという意味で、お金を借りなければ生活ができない状態を表しており、改善しなければなりません。
老後にお金の心配をせずに生活していくためには、老後のキャッシュフローを黒字にするか、概ね100歳くらいまでは貯蓄残高が0にならない状態を作る必要があります。
キャッシュフロー表の収入に退職金額を加えて、75歳や80歳ですぐに老後の貯蓄が枯渇してしまう場合は、取り崩し額を再検討する必要があります。取り崩し額を抑えるために、収入を上げるか生活費を下げる方法を検討しましょう。
一般的にはライフイベントの見直し、老後も働いて収入を増やす、生活費を見直すといった方法が考えられます。
老後の貯蓄を運用しながら取り崩しておくことで、資産寿命を延ばす方法もあります。株式の配当金や分配金といったインカムゲインで年金の上乗せ収入を作る方法も検討してみるとよいでしょう。NISA口座を利用すれば、運用益に税金がかかりません。
ただしこうしたインカムゲインは、企業業績や投資信託の運用結果によるところが大きく、必ず受け取れるものではない点に注意してください。
貯蓄額に不安がある場合、自宅をお持ちであればリースバックの利用もおすすめです。
リースバックとは今住んでいる家を売却して、引き続き賃貸として、同じ住居に住み続ける方法です。
「セゾンのリースバック」は、ご自宅をセゾンファンデックスが直接買い取り、ご自身は賃貸としてそのまま住み続けることができます。
売却によってまとまった資金が受け取れるため、老後資金にもお使いいただけます。
家賃を支払うことになりますが、売却することでまとまったお金が手に入るため貯蓄不足を補うことができます。

早めの対策の積み重ねで、ゆとりある老後を過ごせるよう願っております。