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60歳でリタイアするためにクリアすべき条件とは?

ご質問内容
長年勤めている会社が60歳で定年です。定年で仕事を辞めて専業主婦の妻とのんびり暮らしたいですが、生活していけるか不安です。
どのような条件を満たせば60歳でリタイアできますか?
年齢:58歳
職業:会社員
世帯年収:500万円
専門家の回答
70歳までの雇用が企業の努力義務化された現在は、60歳でリタイアする人は少なくなっています。厚生労働省の令和5年「高年齢者雇用状況等報告」によると、60歳定年企業での定年退職者はわずか12.5%、継続雇用者は87.4%です。
しかし、厚生労働省の令和4年度「高齢者の健康に関する調査」では、65歳以上で仕事をする人の理由で最も多いのは、収入のため(41.6%)、次いで老化防止(20.2%)です。
そのため、リタイアしない最大の理由はお金と健康への不安といえます。60歳でリタイアするための健康面と経済面を考えてみましょう。
■健康面
世界保健機構(WHO)の2021年データによると、日本人の平均寿命は男性81.7歳、女性87.2歳、健康寿命(健康上の問題で制限されることなく日常生活ができる期間)は男性71.9歳、女性74.8歳です。
持病等の有無にもよりますが平均的に男性72歳、女性75歳くらいまでが、やりたいことができる最後のチャンスといえます。逆に平均寿命と健康寿命との差(男性9.8年・女性12.4年)は、何らかの介護が必要な期間となり費用が必要なこともあります。
■60歳リタイアのための経済的条件
リタイア後はほとんどの人が年金収入のみになり、現役時代より収入が少ないのが一般的です。以下をすべて満たしているか確認してみましょう。
1.65歳までの生活費が確保できている
一般的に年金は65歳から受給できますが、60歳でリタイアすると65歳までは無収入でも生活できるだけの蓄えが必要です。
年金を前倒しにもらう(繰り下げ受給)こともできますが、その場合の年金額は減額になり減額になった年金額が生涯続きます。
2.65歳以降の収支がプラスになる、またはマイナスになってもそれをカバーする貯蓄がある
年金定期便やねんきんネットで、夫婦の年金額を確認してみましょう。夫婦の年金とその他収入(不動産収入等)ですべての支出をまかなえれば、貯蓄などを取り崩さずに老後の生計が成り立ちます。
年金収入等で支出をまかなえない場合は、生涯の不足額を上回る貯蓄額が必要です。
例:夫婦2人の年金:300万円、年間支出:400万円の場合
年間不足額100万円×23年(夫婦同年齢で65歳~88歳まで生きると仮定)=2,300万円
必要貯蓄額:2,300万円以上
3.介護費・住宅修繕費等の準備がある
生命保険文化センターの調査(2021年度)によると、介護費用の平均は住宅改造や介護用品の購入など一時的な費用が74万円、月々の費用が8.3万円となっています。平均介護期間は5年1カ月です。
これに基づくと、1人当たりの介護費用は約580万円(74万円+8.3万円×61月)になり、夫婦2人では約1,160万円です。介護期間を健康寿命から計算(約10年)すると、介護費はさらに膨らみます。
また、持ち家の人は老朽化などの修繕費なども見積もっておくとよいでしょう。以上の条件から60歳リタイアが実現できることをお祈りしています。
■リースバックの活用
もし自宅をお持ちであれば、リースバックも選択肢の1つです。リースバックとは、自宅を売却して現金化し、売却後も住み続けられるサービスです。
「セゾンのリースバック」は、ご自宅をセゾンファンデックスが直接買い取り、ご自身は賃貸としてそのまま住み続けることができます。
売却によってまとまった資金が受け取れるうえ、住居が変わるわけではないため引越し代もかかりません。
リタイア後の生活費やご旅行などセカンドライフを満喫する費用に充てることができます。
ご退職後の奥様との生活が楽しみですね。ご自分に合った方法で老後の生活費を確保しながら、セカンドライフを楽しみましょう!
